訪問介護の仕事は?できないことを知っておこう

訪問介護とは、ホームヘルパーが利用者宅を訪ね、介護や生活の援助をするサービスのことです。訪問介護の特徴は、職員が全て介護をするのではなく、利用者が自ら生活を送れるようにサポートするところです。訪問介護の仕事内容は、身体介護、生活介助、外出介助などが該当します。あくまで、日常生活のサポートをするということを念頭に置いておきましょう。

ホームヘルパーは、利用者のためならどんなことでもして良いという訳ではありません。訪問介護では、医療行為や利用者の家族のサポート、生活援助の範囲を超えた行為はできません。医師や看護師などの専門の資格がなければできないことは禁止されており、経管栄養の交換、たんの吸引作業、血糖値測定などの行為をホームヘルパーはできません。また、利用者本人以外のサポートを行うことも禁止されています。利用者の家族に食事を作ることを頼まれても家族分を作ることはできません。さらに、大掃除や窓拭きなど、生活援助の範囲を超えたこともできません。

ホームヘルパーができないことを要求された時は、その時に合わせて理由を説明することが重要です。例えば、床ずれの処置をしてほしいと頼まれた時は、看護師に伝えておくというふうに断るのではなく、バトンタッチすると伝えましょう。家族の食事も用意もしてほしいと言われたら、介護保険で家に来ているため本人のことしか手伝えない、とやさしく断りましょう。しても良いのか迷った時や断りづらい時は、事業所に相談することが大切です。

利用者によって差がある

訪問介護の仕事は、要介護度や生活環境など様々な状態及び状況にある利用者の自宅を訪れ、利用者や日頃介護にあたる同居家族が必要とするサービスを提供し、日常生活をサポートします。そして、その雇用形態は正社員も有りますが、一般的に正社員5人に対しパートタイム30人程度の事務所が多いことから、多くの場合パート雇用となります。その為、時間的に融通が利く一方で、給料は具体的な業務内容や分量に関わらず同じ時給にて計算されます。

そこで、実際の訪問介護では、要介護度等心身の状態また性格も様々な高齢者を対象とし、施設のように設備が整った環境下ではなく、住宅環境が異なる各利用者宅を現場としています。また、1対1の対応が基本であることから、同居家族があるとしても現場での業務は全て1人で担当します。そして、サービスの範囲は掃除や洗濯などの生活援助と食事介助や排泄介助、入浴介助等の身体介護、また通院等に利用する車両への乗降介助とがありますが、何を必要とするかは利用者やその家族によって異なります。

これらのことから、実際の仕事では担当する利用者によって量的に大きな差があります。例えば、家事などの身の回りのお世話をする生活援助だけであれば比較的分量が少ないですが、これに対し入浴介助等実際に利用者の体に触れて提供する身体介護も含まれる場合には、筋力や体力も必要となる為分量が当然多くなります。また、利用者宅を移動しながらサービスを提供する為、ホームヘルパー自身の自宅や利用者宅間の距離も仕事の分量に大きく影響するのが現状です。